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    海賊のセキスタントへのレビュー


海賊のセキスタント の投票理由

・very good! (2016/12/22(木) 18:25)

・幸せな夫婦の崩壊!強引なネトリ!飲尿! (2015/09/04(金) 17:23)


遠田ねね:海賊のセキスタント の投票理由

・やっぱりこの人 (2017/01/04(水) 16:20/山下)

・エロイ (2017/01/06(金) 21:52/検事)

・裏切れるくらい落ちぶれて (2017/01/13(金) 21:58/やまべ)

・脇役でもイイ! (2017/01/21(土) 00:02/前川)

・裏切者、最高! (2017/01/28(土) 00:57/森田)

・完全な管理 (2017/04/22(土) 06:07/もりや)

・えろいです (2015/07/17(金) 19:24/山下)

・前回の投票で入れたらなんと続編に出てきてくれた。いい堕ちっぷりもよい (2015/07/31(金) 16:01/you)

・みじめ (2015/12/24(木) 21:26/やまちゃん)

・あわれな裏切者 (2016/04/30(土) 13:53/下川)

・サブなのにえろい (2016/06/10(金) 21:10/みなみ)

・エロイ (2016/09/24(土) 20:03/いとうたかお)

・勘弁して (2016/10/10(月) 13:59/けんき)

・えろい (2016/12/03(土) 10:51/帝王)


平松久美子:海賊のセキスタント の投票理由

・good! (2016/12/22(木) 18:25)

・エロエロ (2015/07/17(金) 21:39)


  サイケおやじ  2002/03/02 (土) 04:59

「海賊」では短パンを下ろすとそこに食い込み系の下着の描写に興奮させられました。個人的にとても好きな展開です。こちらの物語にもハマッております。


  鍛谷  2002/03/07 (木) 19:55

「海賊のセキスタント」をまとめて読みました。万田船長の美意識とそのセリフがとても魅力的ですね。これから久美子と由紀夫の心情が1日ごとにどう変わっていくのか楽しみです。そして、東京に帰ってからの生活や、遠田ねねのことも知りたい気がします。総ページ数が「ブロンド」の半分強しかないのが気がかりですが…大丈夫でしょうか。


  鍛谷  2002/3/10(日)02:21

今日は、「海賊のセキスタント」について少し書きます。
この作品が、ほかの出羽作品と少し違う気がするのは、「男尊女卑」などの思想がかなり隠れてしまっているところです。今後どこかで現れるかもしれませんが、現れない可能性もあります。なぜなら、万田のこれまでの語りの中に見える意志には、そんな理念が感じられないからです。
誤解を恐れずに彼の経歴を推測すれば、こんな感じが浮かびます。
万田の出自は資産家というわけではなかったかもしれない。むしろ幸子の方が資産家の娘として生まれたかもしれない。万田は、アウトローの、たとえば極道の組長が、何番目かの愛人に生ませた息子だったが、成績優秀だったので、かなり偏差値の高い大学の経済学部か文学部でも出たかもしれない。
万田の嗜癖は、幼児期に、美しい母親が年輩の父親らしい男に虐待されていたのを見たことで培われたというのではどうだろう。そして一流商社か外務官僚にでもなって海外生活をしばらく経験した。幸子とはそこで出会ったかな。価値観が一致したふたりは、お互いの嗜癖とビジネスを一致させる計画も語り合った。
「海賊」計画を実行するようになったのは、それでも万田が四十をいくらか過ぎてからになる。
計画では一年半に一人「捕獲」すれば御の字ということにした。実行は完全でなければならないからだ。たとえば、七ヶ月以上は、よい材料の調査と吟味に明け暮れる。素材が決定して、アプローチし、吊り上げて、調教を完了するまでが二ヶ月くらい。その後、元の生活に返してしっかり生活を管理し、利益回収が安定するのがやはり七ヶ月くらいか。これは、マダイなどを釣り上げて、いけすに放り込み、時を経てさばくというのに似ている。
遠田ねねは正義派弁護士だったが、「生け簀に放り込んだあと」命令で暴力団関係の専属に変えさせた。夫もやはりばりばりの正義派だったが、遠田が無人島生活の中で、刻々と女として変わっていったことで「不能」になってしまった。性的な勃起以前に、女への不信感と自己嫌悪による自信喪失が加わったため、医療的にも回復できる見通しがない。
(ただ、ねねが自分の報酬を専属している暴力団にピンハネされているのはわかるが、亭主が収入の大部分を万田に送るというのがまだ未解決…)
以上を前提にして、万田が久美子を馴致させる鍵はなんだろうか。
考えられること。絶倫の万田が性的に久美子を狂わせ、アナルもふくめて未体験の絶頂を何度も体験させる。浣腸、強制排便、排尿などもからませ「なにもかも見られ、撮られ、体験させられた」ために、島に帰されてもぼーっとして色ボケした状態にならせる。まあ浣腸は、排便を見られることで屈辱感が増すが、室内では換気が大変。比べて洋上では、デッキから便をふりまけば匂いも後始末も簡単ですみ、すばらしい。あるいは、ボートで送り届けるまでアヌス栓をして、由紀夫の見る前で栓をとって汚物を垂れ流させられるか。これをくり返されれば気鋭の数学者の神経が切れてしまい、足が治ってもセックスができなくなるかも。後半には、まるで毎朝の船通いにいそいそとした態度を見せる久美子が見られ、公然の経緯でコキュにされた由紀夫がおかしくなっていく。当然夫婦仲は悪くなり、久美子は性的にだけでなく、精神的に万田夫妻に支配されていく。
なにか足りない気がするが、まあこんなところではどうだろう。
ただ、現在の段階では、この小説は8割は万田の勝利、久美子と由紀夫は奴隷にされるという見通しだが、2割くらいで久美子側の逆転勝利という結末も消しがたい。私としてはもちろん8割を味わいたいものだが、なお欲を言わせてもらえれば、休暇が終わってからの一週間後の夫妻の様子、一ヶ月後の夫妻の様子、一年後の久美子の様子なども知りたいものだ。久美子が指定されるホテルに行き、見知らぬ男たちに身体を売らねばならない生活をしながら、一方で遠田ねねと一緒に、新しい素材の美女を引き込む役をさせられているところまで描いてエンディングにしたい。もちろんその頃には、夫妻所有の不動産も預貯金も新しいヨットのために取りあげられ、巨額の借金さえ抱えさせられているということまでできればすごいが、そこまでは無理かもしれない。だが、キャスターとしての久美子の人気は衰えないものでありたい。秘密売春などのスキャンダルで付加価値が落ちるのは防がねばならないからだ。


  
山田花子  2002/04/13 (土) 12:08
 
 従来のSM小説の域をはるかに越えてしまっていておりますが・・・・・
 一番好きな箇所は

>・・・女は男の所有物になった証しを身体に刻みつけられるのだ。Tバックの『清三命』の文字が久美子を、そして由紀夫を嘲笑している。

 というところです。


  サイケおやじ  2002/04/16 (火) 16:19

「海賊」については、物語そのものを大切にされている出羽健様の心意気というか、細部にわたってしっかり描写されていて好感が持てました。「海猫」やその他の作品でもそうですが、出羽健様が時々用いるやや古めかしい言い回しや呼び名が妙にリアルで堪らないものがあります。想えばその方面の呼び名や言葉などは、ずっと昔からSM物やエロ小説などで覚えたものでした。出羽健様の丁寧な描写が今の若い人たちに及ぼす影響を想像すると頬が緩んでしまいます。


  サイケおやじ  2002/05/18 (土) 14:47

「海賊」は素晴らしいです! 前半のアクション場面から折檻を経て、無力で取り残された男の心情の描写、妖しい気分と切ない雰囲気がもう堪りません。人間の理性と生き物としての本能の責めぎあいが強烈でした。出羽健様のグリグリとこちらの心と本能を刺激してくる文章は、一度虜になるとヤミツキ状態で、次回が物凄く楽しみです。どうなってしまうのか、想像もつかず、ただ無性に続きが読みたい気分です。


  
鍛谷  2002/05/18 (土) 16:13


「海賊」を評価していますが、あと二話になってしまいました。
陵辱者-貞淑な人妻-真面目な夫、という関係は恐ろしいテーマですね。
ここでの核心部分は人妻と夫の心理劇です。
比較して恐縮ですが、「花と蛇」でも、遠山静子はずっと「静子夫人」と呼ばれていました。
貞淑な人妻なのに、監禁状況での責めによってマゾを自覚させ、状況に適応させていったわけです。
綺羅光氏などの小説でも、凄惨さは増しますが、大体このやり方を踏襲しています。
ところが、出羽さんの場合は「マゾの自覚」という要素がきわめて少ない。
私は最初の頃、出羽さんのは「正統派サディズム」と言ったつもりですが、
このやり方だと性的虐待による屈服感より、生物的な苦痛による性格改造になってきます。
山田さんのマインドコントロール法などもその原理的なものでしょう。
すべてにおいて屈服させられた経験によって奴隷根性になってしまうわけです。
これはまさに犬を仕込むようなやり方ですが、逃亡という気がかりが残ります。
さらに、
マゾ的な要素を排除してしまうと、ヒロインが「可哀想すぎる」という面が出てきます。
かなりのSM小説は、「大金持ちだから」とか「高慢だから」とかいう設定にしてそれを薄れさせますが、出羽さんのものは「どこにも罪のないヒロイン」なのです。
しいて言えば美しすぎるというのが大罪なのかもしれませんが。
巨乳シリーズの魚屋のヒロインなどは両親をなくしてもけなげに過ごしているし、
「正義派判事の妻」にいたっては、作品発表後に法曹界からの弾圧がないかと心配です。
サディズムというのは、ある種のジレンマを味わうことで成り立つ部分がありますが、いわれなき責めを受け続けるヒロインが、被虐性という依存陶酔に逃げられないならば、全体は、不条理的な作品になってしまうのでしょうか。難しいところです。
久美子への目薬は感心しました。
ある小説では、つけると視界がぼんやりしてしまうコンタクトレンズというのがありましたが、目薬の方が確実ですね。


  鍛谷  2002/05/20 (月) 22:48

ともあれこの作品は、ここまでが序章と言いたいほどです。
東京に帰ってからの生活こそ本編ではないでしょうか。

1 帰宅後の生活をすべて管理されるとしたら、交友関係の一切も掌握される。
2 自宅の各所に盗聴器を取りつけられる。もちろん電話も。携帯は許されないか。
3 一日一度、自宅に訪問する人間がいて、日常生活の点検を受け、時々は目薬をさされる。
4 それともヘルパーとして幸子が住みつき、久美子に対して女王として振る舞うとか。
5 貞操帯と金属ブラジャーは、日常生活ではずっとつけさせられるのではないか。
6 由紀夫が風俗などに行くのは容認。というより奨励するかもしれない。恋愛は許さないだろうが。
7 夫婦の心理的な絆が壊れてしまうと、一緒に逃亡しようという気がなくなる。
8 一方だけが逃げたりすると、片方はその行き先を密告することさえあるかもしれない。
9 交友リストの中から新しい獲物を指定され、「捕獲クルージング」のための行動をとらされる。

などを夢想してしまいます。


  
山田花子  2002/06/08 (土) 03:26


>『高齢出産に備える』――それが何を意味するのか、知力も理性も麻痺してしまっている
>久美子にはわかるはずもない。
読者にもよくわかりませんが大いに期待してしまいます。代理母なんてどうでしょうかね・・
 他人が愛し合った結晶を育てる生きた保育器。悪阻に苦しみ、出産の辛さに耐えても生まれてくる子は自分とは赤の他人とか・・・・・


  サイケおやじ  2002/06/16 (日) 07:13


「海賊」は本当に素晴らしいです。前半の哀切滲む夫婦間のドロドロした愛情の縺れ、中盤の剃毛からの責めの淫靡な描写、そして最後のキメともいえる絡みに哲学的ともいえる引導を渡す台詞と行進曲のあたりでは感動が湧き上がってまいりました。完全にハマリました。推敲を重ねられただけあって流石の出来で、出羽健様ならではの作品だと思います。最高です!! 人間の、いや動物としての基本である性欲と食欲の面から描かれた強い男と弱い男の対比、そしてそれに伴う女たちの行動と心の動き等々、もはやこれはSM物の範疇を超えた出羽健文学ともいうべき高みに達しているのではと思います。これからも素晴らしい作品を楽しみにしております。万歳!


  
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