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「ブロンド弁護士、檻へ」へのレビュー


モニカ・グラントの投票理由

・もう最後の場面涎が出そうになりました。 (2016/12/23(金) 05:47/紗矢香)

ジャクリーン・ドーセットの投票理由

・金髪美人弁護士陥落、宿敵や美人好敵手に調教隷属。美姉妹出産、牝犬奴隷奴隷牧場。日本へ廉価輸出(笑) (2016/12/23(金) 21:36/hittaitote)

ブロンド弁護士、檻へ の投票理由

・これほど見事なストーリー展開されている小説は類を見ないです。素晴らしいです。続編もお願い致します。 (2016/12/23(金) 05:44/紗矢香)

・妹が掴まり文武両道敏腕美人弁護士(笑)姉も罠に、調教躾が手緩い管理人さん優し過ぎますもっと徹底的に。 (2016/12/23(金) 21:24/hittaitote)

・生意気凄腕美女探偵(笑)出し、活躍捕獲思い上がった鼻柱をへし折調教屈服服従繁殖。鮎友釣次々掴まえ量産。 (2016/12/23(金) 21:56/hittaitote)

・やはり金髪ヒロインは良い (2015/08/14(金) 09:38/Az9)

・アメリカのB級エロ映画のような設定が良いです。 (2015/08/16(日) 00:40/新タロー)

・英語を使っているところがそそられますね (2015/10/08(木) 12:41/とっち)


サラ・ドーセット:ブロンド弁護士 の投票理由

・私もあんなことされたいわ。 (2015/07/18(土) 04:11/高桑沙織)

・外伝を希望!! (2015/08/02(日) 20:10/つねお)


モニカ・グラント:ブロンド弁護士 の投票理由

・この人が主人公の長編を読みたい (2015/08/14(金) 09:43/Az9)


ジャクリーン・ドーセット:ブロンド弁護士 の投票理由

・金髪女性が奴隷淫売婦になるのは痛快だわ。 (2015/07/18(土) 04:10/高桑沙織)


モニカ・グラント >書いてて思ったが出羽先生によってすっかり熟女好きになったかな (2014/01/10(金) 15:25/you)


  山田花子  2002/01/22 (火) 02:52

「ブロンド弁護士、檻へ」を大変期待しております。立場の逆転、或いは地位の転落ということでいえば現代ではこれほどの変化はそうないのでは・・・。まず、着想に拍手。もちろん内容も。いずれまた感想を書き込ませてください。


  
鍛谷  2002/01/27 (日) 00:19

「ブロンド弁護士、檻へ」は長いと言われますが、私はSM小説の長いのは苦にならないと思われます。
饒舌でもくり返しでもいいのです。ここが「語り」と「小説」のきわどい境でしょう。
小説として壊れるぎりぎりまで長くしてほしい気がします。


  
サイケおやじ  2002/01/27 (日) 06:45

「ブロンド弁護士・檻へ」は最高です。読み返すほどにその場の情景が浮んできて味が出てまいります。どんなに長くなってもいいので、続けていただきたく、お願い申し上げます。


  山田花子  2002/02/01 (金) 22:43

「ブロンド弁護士』更新分拝見しました。
 まるで、翻訳小説を読んでいるみたい。骨太の筋をぐいぐいと展開してゆく筆力と、気のきいた会話は本当に魅力的です。私も含めて和風の「湿った」SM小説から出発する一般読者は、なかなかその呪縛から逃れることはできないのですが、作者の出発点はどうも違うらしい。
 女性も「男からみた、こうあって欲しい、お約束の」存在ではなく、実際に身体を張って男社会で生きている生きのいい「姐さん」が書かれていて素晴らしい。凄くリアリティがあります。日本を舞台にしたらこうはいかないでしょうが、あちらの「乾いた空気」が感じられます。
ミステリー・サスペンス、あるいはあちらのSM小説、原点はそのあたりにあるのでしょうか?
とにかく、既存SM作家の亜流(本物の亜流になれればそれだけでもたいしたものですが)ではなく、ご自分のスタイルが確立している点が羨ましい。
おそらく仕掛けがいっぱいあって、あとからいろいろ種明かしがあるのでしょうが・・・・
本当に愉しみ!!細かな描写はどうでもいい。一人でも多くのヒトに味わって欲しいと思いました。


  
サイケおやじ  2002/02/03 (日) 04:55


出羽健 wrote
>洋ものの映画は浴びるほど観ています

やはり! 出羽健様の文章構成や物語の運び、そして描写等が映画っぽいとは感じておりました。私は洋物のエロ系アクションが大好きなので「ブロンド弁護士」にはまっているのかもしれません。美形でグラマーであれば拙い芝居とアクションがなおさら光るというヘタウマ理論の映像作品が今でもどんどん作られているのは嬉しいです。ただしSM物に限っては主人公が強くなければならないと思っていたので、「ブロンド弁護士」のジャクリーンには強くあって欲しいです。そうすれば虐めと責めが強烈になってきますから……。それと個人的には刑務所物が好きなので、今後女牢名主的な登場人物が責めに加わってくる展開でしょうか? ますます期待しております。


  
鍛谷  2002/02/10 (日) 18:11


更新された両作品ともますますおもしろくなってきました。
それにしてもこれだけの量を「一章分」でなく「一ページ」というのもすごいですね。
さて、「海猫シリーズ」は、近未来の動乱に乗じて、男尊女卑観を押しつけようとする動きに巻き込まれた女性たちの悲劇というべきもので、これは「鉄拳の栄え」の体育会系の体質や、「巨乳シリーズ」の尽玉教の観念にも通じるものでしょう。古くは日本の憲兵の精神もそうであったでしょうし、新しくはイスラム過激派のタリバンもそうかもしれません。「女は家庭に入り、男に尽くせばいい」という観念は、廃れつつあるからこそ正当化への情念も強くなるのでしょう。
「逃亡者の母」もそれに近いのですが、少し違うように感じます。ヒロインを追いつめる官憲の根拠は、「国家防衛のために許される、反乱分子への虐待」ですから、海猫や尽玉教のように洗脳までおこなう必要はない。強要であっても「自白」までさせればいいのですから。
で、ユニークなのが、「ブロンド弁護士」です。
さすがにアメリカなので、男尊女卑観などは無理ということで、資本主義を持ってきましたね。
小さな町がその基幹産業を運営する中で、「より稼ぎが期待されるビジネス」を捻出し、実践する。
それにはヒロインへの暴力と恐喝による虐待でいい。自白も洗脳も必要ない。
目的は、「強制売春、変態ビデオ、関係者による性欲処理」などによる収益の拡大と組織の安定。…たしか、「森田組」(花と蛇)の商売もそうだった気がします。
が、アメリカは何といっても世界市場に流せますから、利益は大きいでしょう。
現在でも、犯罪の現場としか思えないようなビデオが、世界の裏マーケットでは販売されていますからね。ましてその境界線上のものはとても多い。資料館にも少しあったのでは。
こうなると、入獄の名目さえつけば、サラもジャッキーも、なにをされてもいいことになります。
なにしろ刑期を終えることのない「特別囚」なので、町全体の収益のために、美貌と肉体を提供させられるのですから。
この設定は、いろんなバリエーションが可能ではないでしょうか。
サラは、姉を恐喝のタネに使われて、刑務所長の寝室で来客用娼婦になってもおかしくはないでしょう。
また、二人が刑務所から脱獄し、失敗する一部始終さえ、「リアルなビデオ」として売れるでしょう。
ただ、人権擁護委員まで捕らえてしまって大丈夫かな、と変な心配をしています。


  
サイケおやじ  2002/03/02 (土) 04:59


待望の「ブロンド弁護士」堪能させていただきました。以前出羽健様の書き込みで「海猫」と似たような場面が……、というような注意事項があったような気が致しますが、ちゃんと海外物では会話の部分で外国人特有の表現が使われているところに流石の筆の運びを感じて、尊敬の念です。プロの作家でさえ、キリスト教圏内の人間が仏教的表現の会話をかわす描写する人がおりますから……。まあ、読者が楽しめれば良いのかもしれませんが……。


  山田花子  2002/03/03 (日) 00:13

○出羽 健さま
 「ブロンド」更新分堪能しました。今回はモニカ・グラントのお話が素晴らしかった。
地上から抹殺された人間に対しては、保護だとか援助などあるはずもありませんものね。
だからこの運命から逃れるためには、組織相手にモニカが一人で戦わなければならない、絶対的な孤独です。
 しかし組織としては彼女が逃げ、自分自身が「モニカ」であると訴え出て、それが証明されることは絶対に避けなければならない。彼女を殺さずにその目的を果たすにはどうしたらよいか?
これはもちろん作者の胸のうちにあることで、今後のお楽しみですが勝手に想像すると・・・・
1)言葉の全く通じない人々に囲まれた辺境の地に送られる
  (あまりにもあたりまえでつまらないかも・・・)
2)好みがわかれるかもしれませんが・・・・
  ちょっとした「手術」で声を失わせる。
  これだと字がかけるからだめですね。
3)当人自身に陽のあたるところに出たくない、と思うような経験をさせる。
  おそらく展開としては3)ではないかと思います。「死んだことになっていてよかった」と思うような環境、「家族や友人に探されたり、会わなくてよかった」と思う境遇、捜査官としての輝かしい過去などいっさい忘れ去りたいと思うような状況をどうやって作るか?
できればあまり麻薬に頼らないで、彼女が内的あるいは心理的に変化するプロセスを楽しみたいと勝手に思ってしまうのですが・・・
 勝手な思い込みで恐縮です。今後も愉しみにしております。


  
鍛谷  2002/03/03 (日) 00:57

さて、ソルトレークを見ていて、ロシアやスペインの選手がドーピングで摘発されていましたね。あれに対して、「身に覚えがない」と必死で訴える選手に、「ひょっとしたら、スピルマン風のうまい紅茶でもどこかで飲んだのか?」と思ってしまいました。本人が自覚なくても、眠っている一瞬に血管に注射されることもありえるわけですからねえ。ほとんどの視聴者は、「汚い選手」と思うのでしょうが、私には、「あの潔白の主張は嘘だ」とは断言できないよな気分です。すでに私も出羽紅茶を飲まされているのかもしれません。
今回は赤毛のモニカが秀逸。牝牛への歩みを感じさせる展開でした。次回は咆吼が聞かれるわけですね。
モニカをどうやって処理できるのか、というのはとても高いハードルと思いましたが、「身代わり抹殺」という手がありましたか。思わず唸りました。
あとは「代わりの調査官への対応」と「モニカの始末」ですね。前者はこの物語が終わるまでには追いつかないかも。後者はたぶん麻薬漬けでしょうか。
スピルマンは、いずれモニカの行き先の売春窟で再会しようと言っていましたが、本編にはないでしょうから、そういう「外伝」もぜひお願いしたいものです。


  
山田花子  2002/03/16 (土) 00:37

○牝牛の咆哮
 モニカ・・・陥落が早かったのが残念ですが、すさまじい責めの前にはいたしかたがないですね。
赤毛の40女となると、用途が限られるのはやむを得ないところです。中米を席捲しているアメリカ資本の力・・・心の底では
恨めしく思っている男たちの前に現れた格好の生贄・・・いくらタフな「ホルスタイン・モニカでも、凶暴な性欲をぶつけてくる男
たちには抗すべくもないでしょう。

 頭皮に直接注射する方法ははじめて聞きました。昔頭に怪我をして、ものすごい出血でびっくりして外科医院にとびこんだとき、頭皮は凄く血流が多いので心配ないといわれましたが・・・・きっと早く全身に「まわる」でしょうね。第一、腕や肩と違って外からは判りません・・ジャンキーを作り出すにはたいへん優れた方法といえます。優しい「ロドリゴ」のことですから高純度の「ヤク」をサービスしたでしょうから、一晩男性群の「もてなし」を受ければ、立派に生まれ変わるでしょう。
 「へへっ、元人権擁護局の担当官に、ここでは女たちがどう扱われるか、教えてやったんだ。恨まれるどころか感謝してもらいたいくらいだぜ。しかも素敵なアクセサリーに、高い「お薬」までをプレゼントした上に、嬉し涙が出るくらいいい思いをさせてやったんだ。もう思い残すことはないだろう? いまさら恥ずかしがることはないじゃないか、あんたの真面目な前半生は終わって葬式もすんだんだ。何もかにも忘れて肉の喜びに漬かるんだな、ホルスタイン・モニカさんよ。
悪党の哄笑が聞こえてきそうです。

○絞られる女体
 前章と比べるとまだ大人しいですが、その中では孤独感を再確認させるため、使えない電話を押し付ける演出が憎いですね。
個人的にはエド・ローエン弁護士に期待。


  白川京二   2002/3/25(月)22:47

「ブロンド弁護士」確かにいただきました。いやあ、面白いですね。続きが楽し
みです。いつも驚かされるのは、出羽健様がこれらの作品を誰にも見せることな
く書き続けたと言うことです。そのモチベーションというか、テンションという
か、どうやって維持されたのでしょうか。とても不思議です。

それと、こうやってアップ前の原稿を見せていただき、アップ後のものとくらべ
ると、非常に的確な校正が入れられているのに驚かされます。勉強になります。

ジャクリーンはとても魅力的なヒロインですね。拷問を受けたときの心理の動き
などが本当にリアルです。

(出羽健註:白川氏には挿し絵を頂いていた関係上、連載原稿を約一月前にお渡ししていました)


  
山田花子  02/04/06(土) 21:17

 「果てしなき拷問」堪能しました。
とにかく内容が盛りだくさん・・・・・

@罪状のこと

 ○公務執行妨害、ならびに傷害罪
 ○国家反逆罪、麻薬取締法違反
 ○猥褻物陳列罪、風俗紊乱罪

 ジャクリーンが反対するたびに少しずつ増えてゆく罪の数。とっても好きです、こういう展開。うーん、特に国家反逆罪は重罪ですね。ジャクリーヌもあまり軽視しない方がいいと思いますが・・・

 弁護士までシンパだったというと影響が大きすぎるので、FBIあたりが乗り出して、「生命を奪うのは許さないが、いかなる方法をとっても社会から抹殺せよ」と指令がくるとか・・・ちょっと大袈裟ですね。

 むしろ、弁護士エド・ローエンが、「このままだと、妹まで国家反逆罪に問われてしまう。『思想的背景はなく、単に麻薬中毒で色情狂・露出狂だった、という線でまとめよう』と取引するなんていう線でしょうか? 妹の身を思い、屈辱を忍ぶ姉・・・・
 自ら猥褻物陳列罪、風俗紊乱罪を認め、「思想的背景はなく、単に麻薬で陶然としながら屈強な男たちに妹ともども夜通し輪姦される快楽が忘れられなかっただけ」と自ら申告し、その証拠として、自分が色情狂・露出狂である証拠(証人)を提出(指名)できれば、禁固刑は免れることができ、「先天性色情狂・露出症件麻薬中毒矯正プログラム」を受けるだけでよいという誘いに乗ってしまうとか・・・・
  もちろんその実体は「色情狂・露出症件麻薬中毒者養成コース」なのですが・・・・。

A対照の妙のこと。

 ヒギンズVSジャクリーヌの対照がいいですね。狂信的愛国者としてはどんな手段をとっても、生意気な女弁護士を「表社会から抹殺」するように頑張って欲しいものです。戦場などで兵士たちの標的になりやすいのは「レスボスの男役」だということを何かで読んだことがあります。「女のくせに男勝りの振る舞い」に対して懲罰をあたえる、ということでしょうか?

 いくら男まさりにでもはっきりと「女」を意識しなければならない瞬間・・・生理のことはどうなるのでしょうか?あまり具体的な描写よりも、ジャクリーンが屈辱を忍んでどう頼むか、出羽さまがどう描かれるかという点は興味がありますね・・・・あ、これは脱線でした。

>ミセス・バルビーがお前を訴えてきたぞ・・・青少年を挑発する淫らな行為をしていた疑い・・>モーテルの名誉とプライドを著しく傷つけられたと・・・・

 同性のいわば「裏切り」にあうというのも定番ですがさすがきっちり押えていらっしゃいます。団鬼六氏の「鬼百合峠」などで、入浴中に同性が着物を持ち去る、というシーンを読んだときの気持ちと共通するものを感じました。

Bくすりの使い方

 以前にもメール差し上げましたが、薬の使い方が本当に上手ですね。つい過剰に頼ってしまうところをぐっと押えて、まさか、目薬やコーラの「僅かな刺激性」まで使われるとは・・・。コーヒーに興奮剤というのはまあわかりますが・・

  山田花子  2002/04/19 (金) 21:55

●「ブロンド」
ジャクリーン チューブ責め

 すごいことを考えるものですね。でも手足の付け根だけですか?
>いまにも破けそうな張りつめた皮膚。鬱血した血管を透かせるまでにパンパンになっている
 ボンレスハム状態のそこへ、極細の竹の束がしなりながら這うのだ。
これがもし胸のふくらみだったら・・・・
サラ
 いかさま手品で、女性の気持ちを翻弄する手口はさすがです。
 ペニスバンドの描写が素敵・・・・


  
サイケおやじ  2002/04/23 (火) 13:20

遅くなりましたが「ブロンド弁護士」の感想です。やはりチューブ責めは斬新かつ刺激的で、こういう責めもあったのかと、今更ながらに出羽健様の想像力の凄さに感奮でした。刷毛の扱いの描写も臨場感があって最高です。もちろん白川先生の挿絵もグサリとツボを刺激してくれました。ありがとうございます。あと、所謂「デンスケ・トバク」の場面は何か任侠物の一場面のようで、最高にイライラさせられる不条理性がたまりません。こうした物語の味付けも一級品だと思います。なんだか近い将来、出羽健様編集による「責め辞典」というようなものが出るのでは、等と空想しております。いや、実はお願いかもしれませんが……。


  
山田花子  2002/05/04 (土) 00:15


「ブロンド第10回」堪能しました。
 読み終わって頭がくらくらしました。今回の主役は何と言ってもジャクリーン。手足のゴムバンド責めの時に、「乳房は?」と質問した不明をお詫び申し上げます。クライマックスに使った訳ですね。それも御得意の「おクスリ」も使った責めに加えて最期に竹ひごまで登場して・・参りました。ただ、感心するのはそこまでの「これでもか、これでもか」と畳み込んでくる描写から一転して、粗筋だけを淡々と述べていくその呼吸です。とても真似ができません。法廷劇好みの私としてはもう少しネットリとした描写が読みたかったのですが、そこはバランスというものでしょう。
 結局、頼みの元勤務先の弁護士事務所も助けてくれなかった訳ですね。これだけ証拠がそろっていては勝てる見込みがない。マイナスイメージを与えるような職員は、さっさと切るというドライな態度に出たのでしょう。もちろん判決が出た時点で「解雇」であり、「弁護士資格剥奪」でしょうね。少し寂しいですが、今後に期待したいと思います。失うものがなくなったジャクリーンが一発逆転を狙って「脱獄」を試みるとか・・・・まさかとは思いますが・・。

  山田花子  02/05/07(火) 22:04

 まず水中格闘シーンから・・・どうやったらこんな非日常的光景をこれだけ的確に文章にできるのかまず驚きです。

>美しきブロンド女が黒人の怪物のようなムキムキウーマンに姦され、惑乱しているさまときたら、それだけで官能的なショーであるのに、その女の顔にはどこかの土人の因習のような鼻輪がぶら下って、すべての情感をぶち壊している。そしてそこにまったく新しい被虐の美が再構築されているのだ。スピルマンのためだけの倒錯した世界である。

 もちろんスピルマンだけではありません。もう最高!

>彼は水に飛び込み、軽く泳いだあと、サラの背後へぴたりと寄り添った。乳ぶさを掴み、頬ずりし、サンドイッチにして、尻肉を割り裂こうとする。しなやかな女体が心地よい蠢きを返してくる。スピルマンは狙いどおり、サラの肛門へと肉棒を挿入しはじめた。本物と偽物のペニスで貫かれたサラは愉悦に滲んだ表情を仰け反らせ、うむむ、うむむと喉を鳴らしながら、逃れるすべのない桃源郷を彷徨いつづけるのだった。

 ここは、少し質問があるところです。サラをはさんでポーターとスピルマンは至近距離で顔をあわせることになります。根っからの白人主義者が、まさかポーターとキスをするとも思えません。無理矢理でもサラに後ろを向かせてキスをするか、それともサラの首筋や耳に唇を這わせるかですね。
 ポーターにしてみればスピルマンが自分と唇を交わすはずがないので、今まで以上に乱暴にサラの唇を奪うか・・それとも無理な姿勢でサラとスピルマンがキスするのを眺めるか、いずれにせよ、ポーターがどうしたかは興味がありますね。
 勝手な想像をすれば、スピルマンがサラの唇を求めてくることは当然予想できるので、そうはすまいとサラの唇をむさぼるように責めてきたポーターが、スピルマンの冷たいアイ・コンタクトで、やむを得ず唇を離して、眼の前でサラとスピルマンがフィープキスをするのを見せ付けられて、腹立たしさもあって乱暴に腰を使ってサラをいたぶる、スピルマンはそれをとがめるどころか(はじめからポーターがそういう行為に出ることを予想して)激しく腰を使って、サラを一瞬も休ませない、なんていうのはどうかと思うのですが・・・・・
 あるいは、スピルマンが飛び込んだ時点で、ポーターが泳いだまま、サラの後ろに廻るって、スピルマンに前を譲る、という方法もあったかも・・・・いやこれでは特製ペニスをアヌスに使ったら裂けてしまいますね。長々と些細な点を失礼しました。

>逃れるすべのない桃源郷を彷徨いつづけるのだった。

>さて、クライズヒルズ郡警察の取り調べ室では、サラの姉、ジャクリーンが桃源郷とは似ても似つかない状況で桃源郷を彷徨いつづけるのだった。

 この連結はとってもスムーズ・・・この程度の工夫は出羽さまにとっては別にとりたてていうレベルではないかもしれませんが・・・
 ジャクリーンの自白にいたるの責めの部分は今まで読んだことがない執拗さとエネルギーにあふれるものでとにかく驚きました。とても日本人作家が書いたものとは思えません。あまり目立ちませんが、さすがに白川さまが選んだ「疾走シーン」は圧巻でした。
この疾走により、ジャクリーンは最期まで残しておくべきだった、筋力を使い果たしてしまいました。絶食状態でエネルギーの補給がないので、ここは大人しくしておくべきだったと思うのですが、それではなぜ走ってしまったかというと、これは「脳内麻薬」のせいではなかったかと思うのですが・・・突飛な発想で恐縮です。いわゆるランナーズ・ハイというやつです
 走っているとある時点から気持ちよくなりどこまでも走れそうな陶酔感を味わうこと。走り始めて5分〜15分ほどで味わえる人は味わえる。脳内エンドルフィンが分泌されることが原因と言われている。
 きっと辛い尋問にあって、身体を動かすことが一瞬彼女に「麻薬」の味わいを与えたのではないかと思うのです。

>一本の脚の、座面の小さな、重心の高い不安定な椅子を与えられた。

 この責めのシンプルで残酷なこと・・・・
 嘔吐シーンのリアルさ、そして朦朧とした頭にひどく優しいことばをかけ、巧みにシャツを取り去り、手錠をかけて両腕を吊り下げる巧さ・・・
 その上さらに責め具を使った濃厚な描写にはもう言葉もありません。

>夜はとっぷりと暮れていき、夜明けが近くなってもクライズヒルズ郡警察の取り調べ室からは弱々しい哀願と絶叫が途絶えることはなかったのだ。

 あることないことを白状させられていたのでしょうね?

>彼女は刑務所では方針転換をして、余分な摩擦は避け、できるだけ体力を温存するように心に決めていた。それはある計画を成就させるための、やんごとなき屈従である。戦略的な退却といっていい。『脱獄』・・彼女の心にあるのはその一言であった。もちろんまだ計画の青写真もできていない。しかし決意は固まっている。ジャクリーンはひそかに誓ったのだ。必ずこの窮地を脱出して汚辱を晴らしてやる、と。そのためリスクであればたとえレイプであろうと忍従するつもりでいた。あらゆるものを利用して、計画を成功にもっていくのである。

 大変失礼しました。よく読んでいないことがバレてしまいますね。ちゃんと脱獄の予告がしてあったんですね・・・・
 でもこのジャクリーンの考えはとても危険だと思います。彼女はまだ自分の「知」を頼んでいる彼女がどういう作戦を狙っているかどうかわからない相手ではないのに・・・

 勝手な予想をさせていただくと・・・・

 ロドリゴ・ゴメスとその手下が身分を偽って近ずいてくる・・・・頭が切れる元(?)女弁護士・・報道の通りならコカイン中毒者で、当局に恨みを持っている・・を仲間に引き入れようと脱獄の手引きを申し出る。レイプさえ覚悟しているジャクリーンが、その話に乗ってしまう。自分の知に溺れる彼女は疑うことを知らない・・・・

 ただのコカイン不法所持ならともかく脱獄となれば、重罪です。ロドリゴ・ゴメスたちを信用させるためにコカインを打ってしまうジャクリーン・・・そこを御用となれば、どう言い逃れもできません。なんて・・・・

  サイケおやじ  2002/06/25 (火) 08:47

遅れ馳せながら「プロンド弁護士」の感想です。(実は白川先生の挿絵が掲載されるのを待っていたためです。)
まず、「クリトリス去勢リング」にこちらも悶絶です。そしてフリークスの登場と責め、動物学用語、腋毛にレズ場面、その上エロ駒チェスと独創的な場面の連続にクラクラしております。それにしても勿体無いほどアイディアの出し惜しみをされない出羽健様の創作力の凄さ! 描写の粘っこさ! ハードな部分と湿っぽい部分の混ぜ方の絶妙さ! 上手く言えないのが悔しいですが、完全にハマっております。

  白川京二   2002/6/16(日)17:48

「ブロンド」ラストまで読ませていただきました。傑作ですね。クライマックス
の獣姦シーンといい、エピローグのペーソスといい、これまでには決してなかっ
た小説だと思います。
なんといってもヒロインのジャクリーンの魅力的なこと。最後の姿が哀しく、読
者の一人としては彼女に別れを告げなければならないこと、とても寂しい思いで
す。
ただ、ふと思ったのですが出羽健様の小説は大抵最後はヒロインが壊されてしま
いますが、次の作品(?)でしっかりと輪廻転生しているのですね。なんだか火
の鳥みたい、とでもいうか。

  山田花子 02/07/02(火) 00:41

 異境の肉地獄

>彼女はエリック・ガードナーへの凄惨なリンチをこの姿勢のまま目撃していたのだった。

 これはこれで大変素晴らしいエピソードなのですが、私的感性からいうと、「両成敗」よりも一方的にジャクリーンのせいにされる、というのもいいかな、と思います。あまりに日本的でしょうか?ジャクリーンがおもわず「やめて頂戴」と叫ぶと、
「そうかい、やっぱりお前が若造をたらしこんだのかい」
とあっさり攻撃の標的が変るとか・・・ちょっと月並みですか。

>数限りなく悲鳴を迸しらせてきたジャクリーンであるが、その際に発した金切り声はそれまででも最大級のボルテージであったろう。

 この押えた描写はとても素敵。やたら擬声語を使われるより低級な小説とはえらい違いです。

>たしかなのは、ジャクリーンは間断ない淫らな熱に脳を始終火照らせるはめになった事実。それが長期間にわたれば、たしかにこのリングの名称のとおり、去勢の効果を発揮するのは間違いないように思われた。

 ここには少し異議があります。名前の「去勢」というのは強烈な反語で、実際には、なにかが陰核を刺激していないとさびしくてさびしくていられない身体になってしまのでは・・・?

>彼によれば、モニカはまず、ホンジュラスの富を九十パーセント近くを独占している特権階級のなかのその趣味のある人物たちにレンタルされたのだった。

 こうでなくては・・・おそらく、彼女の経歴も重要なポイントだったでしょう。高年齢の男も多いのできっと、自分が行為をするのではなく、代用の男と彼女の絡みを見る、というパターンも多かったのではないか、と思いますが・・・

>だからもう二度とそんな気が起こらなくなるように、太腿の内側に刺青を彫ってやったんです

 これはこれで大変に嗜虐的ですが、これでモニカが大人しくなるかどうかは少し疑問です。たしかに

>今度、悪さしたら鼻に穴を穿ってリングをぶらさげると脅かしてます。

 というのは有効かもしれない。モニカの一人娘(いるか、そんなの)のかわいい通学風景の写真を見せるというのはどうでしょうか?
「母親に似ずにずいぶんかわいいじゃないか、スピルマンの旦那に頼んでいろんな細工もできるんだぜ。」なんていうのは・・・・

>あいつらは気位が高いので、一度、使った売春婦は二度と買わないんだ。

>真の安淫売としてホンジュラスの一般人相手に身体を売るはめになる。そうなれば薄利多売で肉体は酷使され、消耗し、さらに価値が低くなっていき……。

 どちらかというとこっちの方が趣味なのですが・・・。いつかもお話したかもしれませんが、下の口が使い物にならなくなって、(女も買えない貧乏な男タチの性欲を満足させるだけの口奉仕専門の最低級のところまで落ちるとか・・・

>大柄の黒人と、顔だけはやけに大きなこの国の人間と思われる小人・・・・

 この嗜虐味が最高です。

>かつての知性的で頑固な、冷徹な雰囲気はまったく影をひそめ、痴呆のように惚けきった、弛緩した表情だけが浮かんでいるのである。それこそニンフォマニアの顔だ

 そうそう、そうこなくっちゃ。

>「毎日、睡眠時間は四時間弱。この地下室でセックス三昧ですから、いかに頭脳明晰な女傑といえどもボケてきますよ」とヌギル。

 とても2人だけでは持たないでしょうから、彼らはマネージャー兼務でしょうか? 女に飢えている船員が、交代で襲いかかるとか・・・・

>美しい白人女と醜悪な小人の顔が交錯し、ゾクゾクするような戦慄をスピルマンに与える。
>モニカのプッシーは毒々しいまでに黒光りしていた。もちろん・・・・・

 このあたりの情け容赦ない表現が出羽健さまならでは。

 「アーン、たまらないわっ、このオ×××ン!」
>同じ口で小難しい法律用語や怜悧な追及の舌鋒をまくしたてていた・・・

 対比の鮮やかなこと!。

>「女とはこういう動物なのですよ」
 いっぱしの奴隷商人のようにロドリコがいったが、彼もまたエロチックなモニカの喘ぎ顔に驚き、魅了されていた。

>白いザーメンがパールのネックレスのようにしたたりおちた。

 詩的な表現です。

>たった今、射こまれた男の体液が内腿に流れ落ちてきた。
>彼女の曝された腋窩に腋毛が生えていることだった。
>「東洋の女はどうしても毛が薄いので、何度も剃って人工的に濃くするのです」

 獣そのものですね。

>モニカの消耗しきった化粧っ気のない顔とまだ若々しく張りのあるドぎついメイクを施されているナオミの顔。

 ぞくぞくする対比です。

>身体を上下させてゴシゴシと陰毛同士を擦りあわせる。パラパラと床へそれが抜け落ちていくほどの執拗さであった。

 ここまでいうか、というパワーです。

>どんなに薄汚く下劣であっても、懐かしい英語であるのにはかわりがない。この地獄に連れこられて以来、ずっとスペイン語か、あるいは旅行者の口走るドイツ語、日本語ばかりなのである。
 モニカはすがるようにその声の主を振り返りみた。そして……。
 「スピルマン・・」
 絶息するように呟いた。瞳が大きく見開かれた。
 「ジョージ・スピルマン! どうしてここに!」

 これがこの章のクライマックスでしょうか?

>「しばらくだったな。グラント夫人。たいそう元気なようで、安心したぜ」
>「セニョーラ、俺もいるぜ。忘れたわけじゃないだろうな」

 これしかない、という台詞です。

>冷徹な行政官であることを除けば、一人の貞淑な人妻にすぎなかったモニカと、処女を喪失してから何年もたっていないはずのナオミ

 2人を対比させることによって、モニカの肉体的特徴があますことなく浮かび上がってきます。

>「ああ、もうどうなってもいいわ! なんでもいいから早く楽にして!」
>猥褻なホカホカに完全に昇せあがった年増の赤毛夫人はかつての仇敵に尻を振ってセックスをねだった。スピルマンは彼女の汗のしたたるあごをとって振り向かせ、その魅力的な唇にむしゃぶりついた。

 この状況でスピルマンが夢中になるのはよくわかりますが、ここは冷静に、もう一度、反省の言葉や、おねだりのことばを言わせたかった。

「おまえの昔の仕事はなんだっけ?」
「そのお前がどうしてこんなところにいるんだい?」
「ああ、後生だから、む、昔のことはいわないで。今は、黙って、あなたの、XXXXを頂戴。」
なんて・・・・

>・・・しかし中はトロトロに蕩けて、まったりと絡み付いてくる。娼婦のカントだ。努力したんだな、お前も」

 素晴らしい肉感的な台詞!!

 亭主が今のお前を抱いたらどう思うかな?昔よりずっといいっていってくれるぞ、赤毛の娼婦。」なんて・・・

>「これがお前が食らう最後のアメリカ人の子種だぞ。心して子宮に受けとめるんだ、わかったか!」

壮絶な台詞ですね。それにしても、他人のスペルマをたっぷり溜め込んだヴァギナの中でピストン運動をするのってどんな気持ちなんでしょうか?

> がっくり天井からぶらさがった双つの白い肉塊のまわりを、無数の薮蚊が旋回している。
>女の脂っこい体臭と甘酸っぱい精液の香りに群がる羽虫たちは、いずれ男たちがそこから離れたわずかな隙をついて、どっとたかってくるだろう。

 どうしてこういう描写ができるのですか?とにかく驚きです。

  二度目の対決

 チェスのルールは全くわからないのでちょっと残念なのですが、知的に自信満々な女性がそれに溺れて叩きのめされる光景は痛快です.

>「どうです。いっそのこと、そのつまらないポンチョをとって丸裸にして記念撮影したら」
>「いまさら違う姿で撮ったら、コレクションの意味がなくなるからね」

 毅然とした台詞が敵ながらあっぱれ。

  サイケおやじ  2002/07/14 (日) 10:40

「ブロンド弁護士」最終回まで一気に堪能させていただきました。ありがとうございます。ルイスの登場からリング嬲り、オナニーショウと続くなかで、指が嫌らしい痴漢の動きという絶妙なフレーズにグッときました。またあっけなく「白旗」というところから脱獄、毒矢、そして最後の暴動に飲み込まれてしまったリップシスターズのその後、多いに気になり、なんともいえない余韻に浸ることが出来ました。出羽健様の作品全体にいえることだと思うのですが、非常に濃密であり、まだまだ如何様にも書き込め、発展させているの部分をあえて残しておくあたり、勿体ないようでありながら、こちらに想像力と余韻を与えてくれるところが堪りません。商業作家の場合、アイディアの出し惜しみと使いまわしが目立つ作品もある今日、これほど素晴らしい物語を無料で読ませていただけるのは本当に幸せです。ありがとうございます。


  SEIYAN  02/07/15(月) 02:33

 さて、「ブロンド弁護士、檻へ」が最終回ということで、完結、おめでとうございます。
  (でも、私的には、まだまだ続いてほしかったのですが・・・。)

 自分の頭の中にあるイメージを文章化するという作業は、それを試みた者にしか分からない心の葛藤があるのではないかと思います。もちろん、時間的な葛藤もあることかと思います。そんな中で読者をわくわくさせるこのような作品を継続的に発表できる出羽氏には、最大の敬意を表したいと思います。本当に、ありがとうございます。
  
 いわゆるエロ文学を、官能文学として一般大衆に送り込んだ先駆者でもあり、達人でもあると私が感服する団氏や杉村氏は、強烈な個性を放つことで今なお人気を保っています。
 団氏は、性行為そのものよりも、そこにたどりつくまでの情景描写や心情描写がすばらしく、その筆力は私が述べるまでもありません。ある人は、ゼンギの鬼六と呼んでいました。
 また、現在、絶筆状態の杉村氏の場合は、羞恥の文学でしょうか。
 
 出羽氏の筆力で、ぜひ、今までにない個性を放出させてほしいと願っています。
 そういう意味で、私は、海猫・最終回の針による調教や鉄拳の栄え・最終回の覚醒剤による調教・ブロンド弁護士、檻へ・最終回の鼻輪の取り付けといった場面を、団鬼六氏風に、これでもかと思えるほどのねちっこさと、杉村氏風の徹底的な羞恥責めで、墜ちるはずのない女を墜としてほしかったと、身勝手なことを思っています。

 出羽氏の文才に期待するが故に、またまた失礼なことを述べてしまいました。どうか、お聞き流しください。


  山田花子  02/07/18(木) 13:08

 遅ればせながら最終2章の感想を・・
それにしてもよめばよむほど凄い作品ですね。ちょっと乱筆で申し訳けありません。

 ◎かかげられた白旗

>「後生だからもう少し眠らせて。あと十分。十分でいいのよ……」
>ジャクリーンは緩慢に赤ら顔を振りながらいったが聞き入れてもらえなかった。

 演技なのか、それとも本音か・・・
 
>彼女はファランガで足の裏を痛め付けられているのでほとんど歩けない状態なのだ。

 思ったより凄い拷問なのですね。
 
>「それを付けてるときのビッグリップは抱き締めたいほど色っぽいぜ。もう少しそのままにしときな」

 やさしそうで残酷な台詞。
 
>「スピルマン所長のご好意によって、今日付けでクライズヒルズ刑務所の看守に雇われたのさ。エリック・ガードナーの代わりだ」
>石油タンクに火のついたマッチを投げ込むようなものではないか。

 満を持して、という展開ですね。とうとう所長も覚悟を決めたというべきか・・・

>フィルとゴードンはよしよしとばかりに、それぞれ、ジャクリーンの左右の足首を掴むと跨裂きしながら足裏を空へ向けさせた。そしてポケットからとりだした小さなブラシでくすぐるようにさすりはじめたのである。
>ルイスも去勢リングを容赦なく操り、

 3人がかりで、か弱い女(でもないか)ひとりを責めるなんて・・・
 
>ジャクリーンは決断した。これが耐え忍ぶ最後の恥辱だ、と。
>ジャクリーンはもう一度頷いた。「やるわ……」

あくまで能動的なジャクリーン・・・

>彼女はしだいに芝居であることを忘れて行為に没頭しはじめていた。
>ルイスの命令どおりジャクリーンは鼻息を荒らげ、浮かせた腰を左右に振りはじめた。二本の指がスッと内部に沈み込み、静かに抽送を開始する。と、みる間に熱い樹液が指の動きにつれてしたたりはじめたのである。
 「ずいぶん溜まっていたようだ。鼻が曲がりそうなくらいの濃い臭いだぜ」

 このあたりの描写は流れるようで快適です。ルイスの突っ込みもさすが・・・
 
>「いいのかよ。弁護士ともあろう者が、これほどまでにいやらしいザマをみせちまって」
>「おうおう、指の動きが速くなってら」
>「どうした。イキそうなのか?」
>ジャクリーンは両手で顔を隠し、啜り泣いた

 もちろん自分に負けた、ことが悲しかったのですね。

>そしてそんな彼女をからかうように下腹部から子宮を収縮させるような余韻の快美感がこみあげてくるのだった。

 ここまで書いてこそ出羽健作品!

>拷問部屋でジャクリーン・ドーセット弁護士を心行くまで責め抜きたい、ルイス・パーマーの願いはついにかなえられなかった。

 最期を知ってしまうと、この台詞も別の意味を持ちますね。

>お前はもう一度、俺好みのジャジャ馬に先祖帰りするような気がするんだ」
>まさか、ルイス。それは自殺行為でしょう。私もそこまで英雄じゃないわよ」

 この台詞についても同じ。自殺よりさらに悲惨な結果が待っているとは・・・

>そうだ、114番に電撃ショックをお見舞いしてやろう。

 次章で登場するサラの意識状態が変なのはこのためでしょうか?

>「ずいぶん化けたわね。白豚!」ポーターはジャクリーンの背後からたち昇っているオーラを吹き飛ばすように罵声を投げつけた。

 掲示板にも書きましたがここが一番好き。同居しているので、ひょっとしてセックスくらいはあるにしても、自分と明らかに違うこの美貌に対して彼女がどんな気持ちを抱いたかは想像するにあまりあります。

 「ふん、せいぜい可愛がってもらうことさ。どうせ地球の果てに売り飛ばされてお終いさ。」

 そうとでも言わないと気持ちがおさまらない、とか・・・

>「どうだ、ポーター。私のいったとおりだろう。女とはこういう生き物なのだ。女
とはな」

 ここはスピルマンにしては甘かったと思うのですが・・。それともわざと隙を作っているのでしょうか?
>犬の次は人間である。げんなりしている余裕もなくジャクリーンはシャボンを洗い落とした。

 彼女はどちらが嫌なのか、聞いてみたくなる台詞ですね。

最終章

>クタクタの身体は腰をふらつかせていたが、股間に『支え棒』を咥えこむと背筋がしゃんとなるところが、可愛らしい。
>二段腹三段腹になっている下腹部は芋虫のように起伏し、なんとか体内に呑み込んだペニスを締め付けようとしているらしい。

 情け容赦もない描写です。
 
>ここで彼を殺してしまうのは簡単だったが、ジャクリーンにそのつもりはなかった。もちろんそうすべきだったが、時間は逃走に使うほうがいいと判断したし、彼女は法律を守る立場の人間であったのだ。

 かえすがえすも惜しい瞬間でした。
 
>外では雨が激しくなり、遠い山のほうでは雷雲が発生したのか、時折、稲光が暗い空に反射している。

 この闘争シーンの最中に、この1行を挟めるのが凄いですね。

>「よしよし、私を自由の国へ連れ戻して頂戴な・・と」

 残念ながら、ジャクリーン、それは自由の国への鍵じゃなくてね、あの・・・

>それは最愛の妹であった。数か月ぶりの対面である。刑務所へ面会にいったとき以来だ。その刑務所にジャクリーンも囚われの身となったのだが、近付いた距離に反比例してまったく会う可能性のない日々だった。涙がこぼれそうになった。自分もひどい目にあったが、彼女こそさんざんの待遇を受けていたのだろう。

 刑務所で拷問を受けているときに妹のことを気にして・・というシーンが(今までの小説なら)あったと思います。
 もちろんそれどころではないのはよくわかるのですが、必死に様子をさぐろうとする場面があっても悪くはなかったかな、と勝手な感想です。
 ともかく、ここで姉妹の対面をさせて、両方ともいっしょに可愛がろう、という魂胆だったのでしょうか?

>冷たい雨粒が彼女の白裸をうちつけ、桃色に烟らせている。屋敷の玄関ポーチから正門までのおよそ二百メートルがジャクリーンにとっては気の遠くなるくらいに長く思えた。
>「サラッ、しっかり!」
>麻薬を射たれて足元がおぼつかない妹を励ましながら、ようやく正門をふさぐように停められている黒塗りのフォードに手が届きそうなところまできた。
>それはほとんど小さな痛みだった。
 ・・・・・・
>雨が落ちてくるのをじゅうぶんに観察できた。
>雨にうたれるのも自分の人生でこれが最後になるかもしれないとジャクリーンは思った。スピルマンの屋敷の壁に飾られているハンティングされた動物たちの首の剥製のなかに、自分の首も並ぶことになるのだろうか……。
>灰色の雲のなかにサラの顔がヌッと現れた。
>ああ、可哀相なサラ! こんな情けない姉さんで御免なさい。
>そのサラの顔の隣に銀髪鬼の顔が並んだ。
>「久々に興奮する狩りを楽しめたよ、ハニー。ありがとう」
>スピルマンはにやりと笑った。その笑顔の横に黒人女の顔。そしてロドリコ・ゴメスの手下の顔もみえる。

 このあたりの描写がこの章の白眉だと思います。そうすると、はじめてスピルマン邸を尋ねたとき、剥製の動物たちを見させたというのも伏線だったのですか・・・御見事。
 きっとスピルマンはずっと早く覚醒していて、あともう少しで脱出成功、という瞬間を狙ったのですね。その方がずっと残酷ですもの。

> 「……殺して……いっそ殺して……」
>「殺すなんて野蛮な方法、とるわけがない。ここは文明国家なんだからねえ。それにお前は私を殺さなかったんだ。それに免じて命だけは助けるつもりだよ。十年間、たっぷり生地獄を味わわせてやる。おっと、自殺だって不可能な話だ。私の手にはお前の妹が落ちているのを忘れるな。お前が死んだらその身代わりに妹をたててやる。どうだ、どうにも逃れるすべはないだろうが」

 こうでなくては、という展開です。

>「それはな。お前の今後の将来、つまり刑務所から出所した暁の社会復帰にも役立つことなんだ。どうせ弁護士には戻れないんだし、手に職を付けていないと話にならないだろう」
>「手に職……?」
>「そうさ。世間の風は前科者には冷たいからな。誰にも頼らないで生きていけるように、特殊技能を身につけておいたほうが絶対にいいんだよ。囚人の生きていくよすがを手助けするのはクライズヒルズ刑務所の良き伝統なのだ」スピルマンはしゃあしゃあといってのけた。「幸運にもお前は女だ。女は男以上にその技能を備える資質があるんだ。どうだ、やってみないか」

 親切さに涙が出るような展開です。砲艦外交の見本ですね。

>あとにはジャクリーンのか細い悲鳴と、じゃれつくような犬の吠えと、スピルマンとポーターの笑いがいつまでも交錯しているのだった。

 素敵な表現なのですが、ここはポーターの突っ込みも欲しかった。ことばだけではなく、例の特大の「一物」を使って・・・彼女も随分痛い目を見たのですから。
それと、姉が凄惨な仕打ちを受けているところは妹にもぜひ見学して欲しかったと思うのですが・・・・

  リップ・シスターズ

 一ヵ月後・・

>ほとんどが男性客だが女性客もチラホラみえる。

 女性客には恐れ入りました。

>これから始まるショーにとってもロドリコの女性弁護士に対する遺恨が強ければ強いほど演出効果は高まるという、抜け目ない計算も働いている。

 こうでなくては・・・

>「今日のこの日を私はどれほど待っていたことでしょう。いや、それは皆様方においてもたぶん同じだったと思います」
>ロドリコは万感胸に迫った顔をして、口上をつづけた。「私にとってはこの傷を負わせた憎きかたきであり、クライズヒルズにとっては治安と秩序、伝統と文化の破壊者である恐るべき女が今夜ここで我々に身を捧げて謝罪することになったのですから、溜飲も下がろうというものであります……」

 問題のすり替え方が素晴らしい。
 
>「お前の名前はなんという?」
>ロドリコの声。そしてライト・・。
>ステージの左端には同じく正方形のフレームのなかに、今度はむっちりと肉感的な大柄なプロポーションの女が吊られていた。
 「私の名前はジャクリーン……ジャクリーン・ドーセット……」

 素晴らしい登場です。ただ、あえて私の好みを言わせていただくと、弁護士の時に身に付けていたスーツ姿で登場し、それをハサミやナイフで切り裂かれて奴隷の姿へ、というのもあったかな、と思いますが・・

>バンジョーの軽やかな音色だけが満天の星のクライズヒルズの夜を歌っていた。 

 ラストの簡潔な、印象深い表現にはまいりました。

  山師  2003/08/25 (月) 09:00

こんにちわ、執筆お疲れ様です。
「ブロンド、檻へ」楽しませていただきました。
モニカにジャッキーいいですね。
ただ「宿屋のくされ女主人を何で警戒しねーんだ」と読みながら何度もつっこみいれましたが。
自分はヒロイン、マンセー派なもんで。w
ところで続編の予定はないんでしょうか?
自分的にはこんどは訓練されたFBIあたりの女捜査官とスピルマン所長の対決を読んでみたいですね。
リップシスターズとモニカのその後も気になります。w


  白川京二  2003/08/25 (月) 21:46

「ブロンド弁護士」は白川も、出羽健さんの作品で最も好きなものです。挿絵を描いていた頃、毎月の原稿が本当に待ち遠しかったです。好本ゆみもジャクリーンに負けない抵抗を示していましたが、やはり「ブロンド」は「乗っ取られ」よりもメインヒロインの出番が多かったせいか、そのじゃじゃ馬ぶりも印象深いものがあります。
白川も読者として是非読みたいのは「リップシスターズ」のその後ですね。淫売宿での調教記録でも良いですし、更正の過程でもOKです。ジャクリーン・ドーセットはそれほどまでに魅力的なキャラクターなので。


  
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